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2018年1月25日木曜日

篠田謙一『DNAで語る日本人起源論』 について2

1970年からの1年1冊の新刊本をとりあげてきたが、2015年は、篠田謙一『DNAで語る日本人起源論』 (岩波現代全書)。
これは前にも取りあげた。
それに付け加えると・・・
そこではインド北東部のことを書いたが、その先は南方のタミル地方とつながるような気もする。タミル地方には北方から移住してきたという伝承があり、北方(やや西)のインダス文明はこの系統の人たちによるものではないかという説もあるそうだが、インド東北部の古代文明のことはよくわかっていない。
女性のミトコンドリアDNAについては、日本列島と朝鮮半島、遼東半島、山東半島に共通項が多いそうだが、縄文海進以前の、東シナ海の大陸棚が陸地だった時代の、その大平原のことがわかると面白いと思う。揚子江を下ってきて河口から東を眺めれば、九州の笠沙の岬がよく見えたはずだ。近いのだから渡るのは簡単なことである。


2018年1月24日水曜日

『川はどうしてできるのか』藤岡換太郎、講談社

『川はどうしてできるのか』という書名だが、川ができてからの、時には億年単位の長い変遷の話が面白い本である。
「一」の字に流れていた川が、断層がずれて「Z」の字のように曲って流れる川。四国の四万十川のように標高の高い山岳地帯を大河が蛇行しているのは、土地が隆起したためであるとか、百万年以上の単位の時間を感じることになる。
中国大陸では、大陸移動で小大陸が移動して衝突した境界が大河になっているというので、日本国内とはスケールが違う。
天竜川の上流は、犀川とつながっていて、そのころの犀川は南へ流れていた可能性もあるらしいとか。
藤岡換太郎著、講談社ブルーバックス 2014年

2018年1月14日日曜日

『鳥の雑学事典』山階鳥類研究所

初版は2004年2月、1年後に第5版なので好評だったのだろう、良い本である。
山階鳥類研究所の著作、日本実業出版社。しかし内容を思い出せなかったので、今回ぱらぱらめくってみた。

梅に鴬というが、鴬の梅の花よりやや時期に来る、しかしどちらも春を告げる花と鳥ということ。梅の花の時期に来るのは目白が多いらしい。
松に鶴、松は乾燥地を好み、鶴は湿地を好むので、取り合せは良くないとのこと。

天神様のうそかえ神事、木彫の鷽を交換して旧年の嘘を祓うものといわれる。鳥のウソ(鷽)は嘘とは関係なく、嘯(うそぶ)くという言葉からきている、嘯くとは口笛を吹くという意味で・・・ こんなことがいろいろ書かれてあるので楽しいわけだ。

うそかえ神事についてはたまたま録画したNHKの「コメディーお江戸でござる」の一編を思い出す。善意のやむにやまれぬ嘘が、古典的な笑いやドラマになるような、それは一つの作劇術にもなるように思う。

2017年11月26日日曜日

「地球史を読み解く」丸山茂徳(放送大学)

丸山茂徳「地球史を読み解く」。放送大学で視聴可、2014年以来、断続的に再放送。そのノートの一部。

 5~6億年前に、超大陸・ゴンドワナ大陸が南半球にできて、火山活動が活発となり再び大陸が分裂して行くときに、三葉虫など海の生物が爆発的に進化・拡散した。やがて魚類が生まれ、3~4億年前には動物は陸上にも進出、というより、地殻変動で陸に取り残された水棲の動物があったと思われる。そのとき陸には大森林ができていて、空気中の二酸化炭素が減り、酸素が増えていたという。
 分裂を始めた大陸は、2億5000万年前にいったん合体して「パンゲア大陸」となり、そこからまた分裂を始める。そのころ爬虫類が出現。哺乳類も現れるが、大型爬虫類(恐竜)の全盛期となる。
 そして6500万年前に恐竜は絶滅。原因は、巨大隕石の落下とか、太陽系が暗黒星雲の中を通過した時期だったからとか、諸説がある。
 その後、大陸は現在の位置に近づいて行く。インド大陸がユーラシア大陸に衝突したのは、千数百年前。それに近い時期に、日本海が裂けて日本列島ができ始め、アフリカ東部が裂けて大地溝帯ができ始める。アフリカ大地溝帯では人類が誕生。

現在の大陸は皆、東アジアに向かって移動中であり、2~3億年後には再び全部が合体して、北半球に超大陸ができる。その名は「アメイジア大陸」。3億年後には大陸はまた分裂して行くが、そのころは、二酸化炭素が極端に少なくなって、実を稔らせる植物は絶滅に近い状態になることが予想される。
その原因となるのは、炭素がふくまれる微生物の死骸が海底に蓄積し、海底のプレート移動でマントル内に沈んでしまって、地上の炭素は激減し、二酸化炭素も激減する。食糧がなくなるので、大型動物も生き残れない。海水もマントル内に落ちて、だんだん海が消滅してゆく。

予想される地球の未来
4億年後 二酸化炭素の消滅、C4植物(穀類など)の死滅。それに依存する動植物に打撃。
  CO2は地球に埋没しつつマントル対流していたが、そのバランスが、崩れてゆく。
10億年後、プレートテクトニクスの停止。海水がマントルに飲み込まれてゆく。それは6億年前から進行中だった。火山活動も停止。磁場の急減。宇宙からの有害電波。空気の散逸。
15億年後、海の消失。灼熱の金星状態。
35億年後 アンドロメダ銀河との衝突
80億年後 太陽の膨張により地球が呑み込まれる