2018年1月25日木曜日

篠田謙一『DNAで語る日本人起源論』 について2

1970年からの1年1冊の新刊本をとりあげてきたが、2015年は、篠田謙一『DNAで語る日本人起源論』 (岩波現代全書)。
これは前にも取りあげた。
それに付け加えると・・・
そこではインド北東部のことを書いたが、その先は南方のタミル地方とつながるような気もする。タミル地方には北方から移住してきたという伝承があり、北方(やや西)のインダス文明はこの系統の人たちによるものではないかという説もあるそうだが、インド東北部の古代文明のことはよくわかっていない。
女性のミトコンドリアDNAについては、日本列島と朝鮮半島、遼東半島、山東半島に共通項が多いそうだが、縄文海進以前の、東シナ海の大陸棚が陸地だった時代の、その大平原のことがわかると面白いと思う。揚子江を下ってきて河口から東を眺めれば、九州の笠沙の岬がよく見えたはずだ。近いのだから渡るのは簡単なことである。


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