2017年11月16日木曜日

大塚ひかり『女系図でみる驚きの日本史』

 (新潮新書)
むかし古事記の人物系譜から女系図を作ろうと思ったことがあるが、女から女へという「女・系図」だったのですぐに挫折した。この本はいわば「女系・図」で、力のあった女性が子孫へ及ぼした影響などなどが書かれる。女性の財産や力を頼って男は婚姻し、それによって出世する話など、昨日の日記の大岡信も言っていた。

在原業平と某斎宮の間に子があるという伝説では、子孫は、紫式部の娘婿や、一条帝の后へと続く。

後家は夫の全権を継承したらしく、源義朝の後家は後妻・常盤御前だが、その実子の義経へ全権が継承されることを、先妻の子の頼朝は非常に恐れたのだとか。
古い時代の末子相続なども「後家の力」の影響なのだろう。

「乳母の力」は簡単にしか触れてないのは、既に類書があるのかもしれない。