こんな一節もある。
「皇族の摂政はだめなのよ。陛下ご自身も摂政をなさって、いろいろ苦労されている。貞明皇后さまにもご苦労されていたようです。
過去、皇族の摂政は聖徳太子とか三代しかない。新嘗祭ひとつとっても、摂政はお供までしかできないんです。神前でご自分も食べて穀零と触れられるのは天皇だけなんです。大正さまの時にも陛下は摂政としてそうやっておられた。」
これは終戦直後に一部で昭和天皇退位論(皇太子即位、高松宮摂政)が出たころの話。
「三代」の摂政とは、聖徳太子と昭和天皇と、もうお一人なのだろう。歴代の女性天皇よりも数が少ない。ということは、8人10代の女性天皇よりも摂政のほうが不自然だということ。
(朝日新聞社 1997)※終戦直後は立太子礼はすんでいない。
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