1974年は、蔵書リストをみると、潮出版の「多留保集」シリーズなど、稲垣足穂の本が多い。
発売後まもなくに読んだのは『男性における道徳』(中央公論社)というエッセイ集。
「男性には書物、女性には衣服」とか、美食の戒めとか、後世の「男性脳と女性脳」のような話が、アイロニーをこめて語られてあったと思う。
画像は「多留保集」のもの。足穂は3年後の1977年の年末に没した。
1974年の重要な本といえば、他には、大野晋の『岩波古語辞典』がある。高校卒業後にもう1冊古語辞典を買った人も多かったらしい。
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