2017年12月23日土曜日

『日本人とは何か』山本七平

山本七平の『日本人とは何か』は、1992年のPHP文庫。
これより数年前、この本の単行本が出たころだと思うが、山本七平が夜11時ごろのテレビ番組に出て、この本に関連して次のようにコメントしていた。
戦国時代を例に、日本人は放っておくと夫婦単位でどんどんばらばらになる。夫婦以外の関係は重要でないかのようで、戦国時代に夫婦は連座して同罪とされたり、戦後の核家族化もどんどん進んでしまうわけだ。なんらかの規制があったほうが良いとかいう話。
ほかにも気になるコメントがあったような気がするので、文庫化されてすぐに購入。

中世の僧兵たちは、頭から覆面をかぶって、衆議に参加して議論する。顔を隠すのは、地位や身分に関係なく、正しい論は正しいのだと皆が認めやすくするためだという。
秀吉のキリシタン追放は、宣教師らが日本人を奴隷として海外に売買していたからという。日本には、違法なものを除けば、制度としての奴隷はなかったという指摘もあったと思う。
そんなことが書かれてあった。


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